IoTとは、「Internet of Things」の略称で、日本語でいうと「モノのインターネット」という意味です。その「モノとインターネット」を組み合わせて情報交換などができる様々な製品が、昨今開発されています。
たとえば、1人暮らしの高齢者の家に、無線通信機が搭載された電気ポットはがあるとします。高齢者がそれを使うと、離れたところに住む家族の端末に使用状況が送信され、電気ポットの使用状況を知ることで、親の生活リズムを把握したり、安否の確認をすることができます。また、外出中にスマホで自宅のエアコンや照明などを操作することもできますし、AIスピーカーと連携させれば、口頭の指示で、カーテンを開閉することも可能です。
IoTエンジニアに求められるのは、組込みシステムに関する知識とスキルです。組込みエンジニアは、C言語系、Java、アセンブリ言語を使用し、OSはLinuxやITRONを使用します。それで、それらの言語やOSに通じているとことが必要です。スマートフォンアプリでデバイスを操作するケースも多いので、スマートフォンアプリに関する知識も必要です。
もう1つ必要なのは、ネットワークとセキュリティーに関する知識やスキルです。IoT では、5GやBluetooth、Wi-Fiなどが積極的に活用されています。また、IoTデバイスの不正利用を防ぐためのセキュリティ対策も必要なので、セキュリティに関する知識も求められます。IoTで集めたデータをAIで処理することもあるので、AIや機械学習の知識やスキルがあれば、一層有利です。
今後、IoTエンジニアとして仕事をしたい場合、どのようなIoTの開発案件があるか下調べしておくとよいでしょう。